Quantcast
Channel: 欲望日記
Viewing all articles
Browse latest Browse all 20

キャバクラデビュー☆

$
0
0

イメージ 1

キャバクラ初出勤!


7月22日、金曜日。
この日は運命のキャバクラ初出勤日!!!

花金(←古っ)だというのに、飲みの予定はおろかE.T.からのパーティーの誘いも断り
私は約束の19時に関内のお店に出勤(笑)したのでした!!

「おはよーございまぁーす!」
続々と出勤してくるキャバ嬢たち。 その数ざっと20人はいるでしょうか。
ほとんどが20代前半だろうと思われるのに、その若さに似合わぬいでたちと貫禄に目がテン(・o・)

「じゃあ、ナミさんとリエさんこっち来て。」

ナミというのが私の源氏名です(笑) 恨みをこめて友人の奈美から取ってやりました。
ホストみたいな黒服に呼ばれて行った先には…。

出たーーーーー!!  噂の衣裳部屋です!!!!
お店には制服がなく(普通ないか)、みな自前のドレスで接客にのぞみます。
が、ドレスなんて持っていないという人は、お店にある衣装を借りられるのです。

…が。
ありえねーーーーー!!!
信じがたいほど悪趣味な服たちがそこにはひしめいていました。
キャバクラっていうか社交ダンスの世界です。
西日暮里や御徒町でしか手に入らなさそーな激センスの服の数々…。

「ど、どれにします…?」

私と同じ日に入店した同期のリエちゃん(笑)が、心細そうに聞いてきました。

「どれっていってもねぇ…。本気でこの中のどれかを着ろっていうのかな?」

私もあまりのひどさに絶句状態。

「朝礼始まるから早く!何迷ってんの?じゃあ俺が決めるよ。」

ノックもなしに踏み込んできた黒服が、私たちの服を勝手に決めてしまいました(><)

―19時半。 朝礼(笑)が始まりました。

「おはようございまーす!今日から二人、新人サンが入りまぁす!」

メイクも衣装もバッチリきめたキャバ嬢たちの視線が一斉に向いたその先には…。
泉ピ○子と松○聖子がいました。(爆)

黒服の野郎は何を思ってか、わたくしに肩の出た玉虫色のロングドレスを着せやがったのです。
ぶかぶかのそれを着た私は、360度どこから見ても泉ピ○子でした(笑)
かわいそうなリエちゃんはおっきなリボンがついたピンク色のひざ丈ドレスを着せられ、完全に
懐かしのアイドルと化しています。

しかも着替え終わった私たちに黒服が一言。

衣装代、千円だからね。今日のお給料から引いとくよ。」

この服で金取んのかぁぁぁーーーーーーーーっ(怒)!!!



「夏本番熱さ全開・新規指名は今月ポイント2倍なんで、みなさん張り切っていきまっしょい!!」

店長、堂に入ったMCぶりです。 開店です。

(あたしが客なら、絶対こんなの指名しない―…。)

自分と、隣でもじもじしてる松○聖子を見ながら、私ははっきりとそう確信したのでした…。





―23時。
予感は見事に的中し、入り口脇の安っぽいソファでお茶を引く泉ピ○子と松○聖子の姿がありました。
そしてお決まりの身の上話です(笑)

「あたしさ…彼氏に逃げられちゃってさ…家賃と支払いで首、回んなくなっちゃってここ来たんだ…。
昼間はOLやってんの…。リエちゃんは?(←サスペンスものの独白風にw)」

「あたしはね、ずっと仕事してないの…いわゆるニートってやつ?…両親にも愛想尽かされてて…
一時期はリストカットとかもしててウツ入ってた…唯一の楽しみはマンガ喫茶…。
マン喫代稼ぎたくてこのバイト始めたの。…いつまで続くかわかんないけどね…。」

私はぎょっとして、リエちゃんをまじまじと見直しました。
やや昔のアイドルっぽい顔立ちですが(笑)、素直そうで愛嬌のあるカワイイ顔をしています。
そんなヘヴィな背景をしょってるようには、とても見えません(><)

私ぐらいで、めそめそしてちゃダメだ―頑張らなきゃ―。 
思わずそう思いました(笑)
すると意気込みが天に伝わったのか、まさかの指名が(笑)!!

「ナミさんご指名入りましたぁー!10番テーブルのお客様でーす!」(←コレ相当恥ずかしい)

物好きな人もいるもんだとびっくらこいて行ってみると、…武○鉄矢がいました(笑)

「キミ新人? ふーん、あんまり若くないみたいだけど何でこういう仕事やってみようと思ったわけ?」

…のっけからカチンとくる奴っ!!

「そうですね~。こういう所に来る人って、どんな人なのか興味があって~。」

ムカついたから太字のところを強調して言ってやりました(笑)

武○鉄矢は明らかにムッとしたようですが、私の胸元をチラ見してこう言いました。

「…まぁいいや。実をいうと僕ね、忙しくてもうお店出なきゃなのよ。キミ、店のあとアフター
付き合える? 新人でしょーアフター取れるなんて滅多にないよ。ラッキーだと思うけどなぁ。」

アフター。
それは、店の閉店後も、そのまま外でお客に付き合うことです。
店での勤務時間と違ってお客に付き合う時間に決まりがあるわけではなく、一応店からアフター料として
いくばくかのお金が貰えますが客からも貰えるとは限らず、割りに合わない仕事というのが実情です。

「どうする?早く決めてくんないと。付き合うんならTEL番教えて。店終わったら電話するから。」

武○鉄矢は、よほど急いでいるのか、イライラしたように時計を見ています。

が、なんとなく腑に落ちなかった私は、あっさりと武○鉄矢の申し出を断りました(笑)

(なんかよく分かんないけど、ウラがありそう…。)

そう思ったのです。

「あっそ。別にいいけど。キミもずいぶん損なタイプだね。そんなんじゃひとつも指名取れないよ。」

武○鉄矢は憎々しげにそう言い捨てると、さっさと立ち上がって店を出て行きました。

(あんたの指名なんて欲しくないわよーーーーーー(怒))

タバコの空き箱を握りつぶしながら、早くも辞めたくなった私なのでした…。



追伸
ちなみにこの日お店を出たのは24時過ぎ。
お給料はナ、ナントたったの9千円(+o+)!! 時給3千円じゃなかったのっ!?
だけど慣れない仕事で疲れ果てた私は文句も言えず、タクシーで帰ったのでした…。トホホ


つづく

Viewing all articles
Browse latest Browse all 20

Trending Articles